海洋堂フィギュアミュージアム黒壁が長浜に出現する

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この数年余り、海洋堂の制作する食玩(お菓子のおまけ)が引き金となって、全国的に普及することとなったその小さなフィギュアたちは、その精緻さと彩色ののすばらしさで日本の新しい文化としてクローズアップされ今日にいたっている。海洋堂の制作するフィギュアはどのようなモノか?の欲求に応えるように、最近では全国の美術館などで『造形集団 海洋堂の奇跡展』として開催されているので、すでにご存じの方も多いのではなかろうか?

海洋堂のフィギュアミュージアムは、昨年まで海洋堂の館長であった私が、龍遊館という新しい会社を設立して運営するミュージアムである。フィギュアたちをより効果的に視せるために、箱の中にジオラマを創り、フィギュアたちをジオラマによって演出するいう新しい装置である。それぞれの小さな箱にはフィギュアに応じた演出がなされていて、そこには一つのシーンというか、物語が形成されているという画期的な作品となっている。それらのジオラマの箱たちは、大きなテーマ別に何十、何百と並べられ、積み上げられていて、フィギュアたちをじっくり視て頂こうという企みである。ミュージアムといえば、優れたアート作品を展示する少しばかり敷居の高い、またはよそよそしいように思われがちである。

しかし海洋堂フィギュアミュージアムは、誰もが慣れ親しんでいる小さなフィギュアを主体にした庶民的な館といえるだろう。どのようなミュージアムであっても、ミュージアムを完成させた時がベストで、時間の経過と共に魅力が薄れていくように思われる。それはミュージアム自体が、作品をより多く集めることができないという欠陥を内包しているからであろう。

その点、海洋堂フィギュアミュージアムは、たえず進化増殖するように工夫されていて、どれほどのミュージアムになるのか?

私にも予測はできない。

それは海洋堂のキャッチフレーズにあるように『創るモノは夜空にきらめく星の数ほど無限にある』ということで、創るモノは果てしなく無限にあり、いくら展示しても展示する方法も同じように無限にあるといえるだろう。

これまでわたしは日本で最初、世界で初めてを試みてきた。フィギュアミュージアムも日本で最初、世界で初めてと自負している。

箱の中のジオラマは、 毎日ひたすら創られていて、そのために小さな箱を収容する館、つまり大きな箱も次々に大きくならなければ収容できなくなるのである。

ジオラマづくりを担当するスタッフは、あれもこれも創りたいと張り切っているし、 フィギュアたちも、はやく創ってくれとひしめき合っているので、毎日のように新しい箱が完成していき、工房には足の踏み場もないほどの賑わいである。毎日のように創られていくジオラマは、箱の中から何が出てくるのかわからない不思議の箱は、感動をよぶ箱であり、魔法の箱ともいえるだろう。そのように小さな箱は、多くの人々にいろいろなイメージを与えてくれるものと確信している。

海洋堂フィギュアミュージアム黒壁   館長 宮脇 修